朝方帰って来たのでやっぱり今朝は起きられず…。 帰りの飛行機(BergamoからRyan Air)は夜なので、中央駅近くのCappelliniを見て、駅のカフェでパニーニを。
今回の旅のおともは ヴィクター・パパネック「生きのびるためのデザイン」
多くの職業のうちには、インダストリアル・デザインよりも有害なものもあるにはあるが、その数は非常に少ない。たぶん、たった一つの職業がいっそういかがわしいものだといえよう。広告デザインがそれである。多くの人を説き伏せて、手元に金がありもしないのに、もっぱら人目をひきたいという理由から要りもしない品物を買ってしまうように誘惑する職業などというものは、恐らくいまの世の中にある職業のうちでも最もいかがわしいものだといえるだろう。そして、宣伝・広告人の広めるあくどい白痴的な考えを商品へでっち上げるインダストリアル・デザインは、すぐその次にならぶものだろう。一人前の男が、腰をすえて、本気になって電気ヘアブラシとか、外装に模造ダイヤを使ったファイル・ボックスとか、バスルーム用のミンクのカーペットといったものをデザインし、さらにそうした小道具をたくさんの人びとに売りつけるための入念な計画を練り上げるなどということは、いまだかつてなかった現象だ。 |
生きのびるためのデザイン ヴィクター・パパネック 阿部 公正 晶文社 1974-08 by G-Tools |
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