今日は Invigilater (監視員、っていうか店番)の担当だったので、少し show の様子を紹介しておきます(作品のピックアップに深い意味はないです…)。まず、Platform5の様子はこんなカンジ。Sainsbury's のカートン製の展示台に5の文字。奥に見える10って書かれたゲートの向こうはPlatform10の展示。例の fruits は最終的にはこんなカンジで、古い植物図鑑(?)の中の記述、っていう雰囲気に演出されている(右)。
おんなじMilk-Made Products でも、これは容器とスプーンが一体になったヨーグルトの容器(左)。こっちのビール瓶は(って、すでにMilk-Madeじゃないじゃないか…)、Pubで喧嘩になった時に、割ったビール瓶が凶器にならないように、あらかじめクビ(ボトルネック?)の根元でキレイに割れるようにデザインしたもの、っていうかその試行錯誤の過程(右)。
これは Platform10 の作品で、テーマは Home Made。 中でもこれらは iron made がテーマらしい。
Platform 6 は furniture についてのリサーチが主な活動だったようで、これはいろんなクリップのバリエーション(右)。他にはコップの取っ手(クルマのシフトノブになってたりする;左)とか、半分埋まった椅子(ラグに座ってる時にも背もたれと肘掛けを;右)とか、ちょっと面白い。
次は、Platform 11 の、Experoence Machine シリーズ。全て何かを体験できる装置になっている。奥に見える梯子はヒッチコックの映画「裏窓」の1シーンを体験できる機械で、ボックスの中にある電話で映画の中に電話をかけるという具合。手前にヘルメットが見えているのは工事現場を体験する装置の一部(かなりうるさい…(苦笑))。
黒でまとめているのがPlatoform2 で、実際に売れるプロダクツ、ということで、作った作品をその場で販売(手前に工事現場体験マシンが見える)。
少しエレクトロニクス(エレクトリック?)的なものをあげておくと、右は Platform5 の2年生の(個人の)作品。ローテーブルの中にモジュール化されたオーディオ機器が組み込まれていて、全部しまうと普通のテーブルになる、というもの。 同じモジュールでPCも組み込みた、とか…。
一見、意味不明だったりするモノも多いけど(多分、僕のも意味不明なんだろう)、コンセプトはいろいろ議論された末のものだったりして(僕のもそうなんだけど)、でもどれも製作期間はすごく短いのでかなり荒削りで勢いまかせなトコロはあるかも。でも、それが Work in Progress Show だし、diversity や energy は感じさせる。で、そういうのが Design Products のDepertmentとしての個性でもある。これが Degree Show になるとかなり変わるんだろうなぁ、とも…。
昨年度の Degree Show の様子は「ロンドン 霧の向こう側」に。
曰く
現在のコースは「建築・デザイン学科」の中にあり、「デザイン・プロダクツ」「インダストリアル・デザイン・エンジニアリング」そして「インタラクション・デザイン」に別れている。3つの違いは名前を見ただけではよく分からないが、工業技術を含めた開発デザインを趣旨とし、エンジニアリング寄りなのが「インダストリアル・デザイン・エンジニアリング」、人と機械、システム等とのインターフェースにフォーカスを置き、主に情報・IT産業がらみで新たなテクノロジー、デザインを探って行くのが「インタラクション・デザイン」、そしてその他の、およそ「モノ」のデザインなら何でもござれというのが「デザイン・プロダクツ」ということのようだ。「デザイン・プロダクツ」のヘッドはロン・アラッドである。 |
「何でもござれ」っていうのは定義になってるのかどうか分からないけど(苦笑)、枠にとらわれないトコロで挑戦してみたかったから、ココにしたんだよなぁ(その割には、テーマ設定が意外と細かくて縛りが多いぞっ)。しかし、僕にとっては残り半年ぐらいしかないないのに、この混沌は…。
Ronはこんなこと言っちゃってるけど…
学生は互いに切磋琢磨し刺激しあって、デザインの発想力を高めていく。こういった環境を創りだすデザイン・プロダクト・コースについて、アラッド氏はこう語っています。「デザイン・プロダクト科のスタジオは、外部からの訪問者にとっては驚きの場所でしょう。 なぜならそこは、熱気が充満する創造性の巣窟だから。しかしその渦中にいる学生たちにとっては、きわめて困難に満ちた場所でもある。というのは、そこには学生達の大望、周囲からの期待、多くの才能が渦巻いるにもかかわらず、彼らは無制限に自由を与えられて放任されており、理想のプロダクトデザインというものについて、一切の明確な教えもヒントも与えてはもらえないのですから。」 |
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