fruits の次のお題は package design。milk-made の daily products の package design とのこと。今回は2週間プロジェクトで来週までなんだけど、今日の Platform Meeting では何かアイデアを考えておくようにと言われていた。でも実際は fruits の残り作業( 最終的に booklet にして、来月の interim show に出すらしい)が残ってて、あんまり考えずにミーティングに出たら、みんな既にいろいろ始めててアセった(!)。で、とりあえずその場で考えてデキの悪いスケッチで説明したのがこんなストーリー。
もし目が見えなくても、シャンプーとリンスの区別はつく。ボトルに触って分かるマークがあるから(って聞いたことがある…たしか)。でも、間違ったとしてもたいして害はないんじゃないの? 同じ白い液体でもミルクは間違って腐ってるの飲んじゃったりすると大変。でも、ミルクの賞味期限なんかは印刷してあるだけで、目の見えない人には分からないじゃない。かといって日付を突起で示したパッケージ(ちなみにイギリスの牛乳は紙パックじゃなくて大体こんなボトルに入ってる)をそれぞれ用意する訳にはいかない。そこで、ミルクのボトルに指で押してつぶせる突起を7つ(曜日の分)作っておく。で、お店の人が棚に並べる時に、「今日は○曜日」とかいって、その一つをつぶしておく。そうすると買った(目の見えない)人は、後で「あ。○曜に買ったミルクね」と分かる。お店の人がやってくれなかったら自分で買った時にやってもいい。
う〜ん、われながら苦し紛れ感があってイマイチ。反応もイマイチ(苦笑)。
しかし、exercise が必要だつっても、ちょっと何が求められてるのか見失ってるカンジ。「みんな、枠にはまっていてつまらない」「Royal College でやるんだからもっと新しい発想が欲しい」「パッケージとは何か、プロセス全体を考えろ」「現実的すぎる、ただパッケージデザインをやりなおした、みたいなのはいらない」「poetic なものとかもアリだよ」とか、言われるんだけど、何を求められてるの? デザインって何? ぶっとんだことやれって言われても、どこまでがアリで、何に価値がある(と、少なくともここでは思われている)の?
…と、ちょっと悩んでいたトコロに、忙しくてこれまで来られてなくて今日始めて来た Jerszy Seymour にチュートリアルを受けた。スゴく、人が良さそうな感じで、いつもニコニコしてる人っていうのが第一印象(有名なデザイナーだったんですね、後で知りました♪)。毎週、誰かにチュートリアルは受けるんだけど、今回が初めて(!)すごく有意義だった。このヒト、すごい(あたりまえ?)。僕のアイデアからいろいろ話を広げてくれるんだけど、それが面白い。曰く「新鮮なものが腐っていくっていうのはどういうコトかっていうにに注目すれば?」「腐ってるかどうかの○×じゃないはず、その中間の表現が面白いんじゃないの?」「fresh!, interesting, kinky, bizzare, rotten, dead, とかね、例えば。こりゃちょっとリスキーだなあとか(笑)」などなど。で、「君のデザインに足りないのは aesthetic だ。今回ので言うと、 aesthetic of 'fresh to rotting' とか、aesthetic of transformation みたいなモノだ」と。 で、最後にこう、「でも気をつけないといけない。aesthetic と joke は違うんだよ」。
ま、そう言われてもどうすればいいかはよく分からないけど、Jerszy は一緒に話しているだけで、すごくポジティブな気分にさせる、エネルギーを発してるような人で、なんか一瞬何かが分かったような、そんな気がした。正直、何が求められてるのか、何がいいのか分からなくなってきていて、テンションも下がっていて、この課題もなんとかこなせればいいかな、ぐらいに思ってたけど、ちょっとヤル気が出た♪
しかし、aesthetic つまり、アートな部分、ってことだよね。僕はデザインはソリューションだと思うんだけど、その中にアートな部分が求められるのは、やっぱり豊かになって、「必要」「便利」だけでは差異化したり、高付加価値にできなくなってきてるんだと思う。特に、製品としてすで成熟している furniture や日用品のデザインやってる人にとっては。人は豊かになると、アート(=脳への刺激)を求めるみたいだし。個人的にはそんな「成熟商品」をさらに付加価値ってよりも、新しい製品を考えたいけど、どんなモノもいずれ成熟していくから、デザイナーにとっては重要な要素なんだろう。中でも RCA なんかはそのへんをスゴくうまくやっている気がする。アートの要素を加えてデザインを差異化するとか、スターデザイナーをつくるとか、furniture みたいな成熟したマーケットでアートを武器にうまくサイクルを作ってる気がする。中でも特にこの design products はそう、アートな部分や個性をすごく要求されるし、おそらくこの中からも誰かスターデザイナーが生まれて(もしくはつくりあげられて)いくんだろうな、と思う。しかし、その前提は、「スキルやテクニックはあるんだよね、当然」ってカンジ。(いたいっ)
「それいいかもね。作ってみれば」(「どどど どうやって作るんですか?」)って感じだ。作り方を教えてくれるんだと思っていたら大間違い。それは自分でなんとかするものらしい。で、気づいたら、まわりではいろいろ作ってる人もいる。木材、金属、アクリル、ガラス、樹脂、モールド、旋盤、エレクトリッック、センサ、CAD、… やっぱエラいわ、このヒトたち。
もし目が見えなくても、シャンプーとリンスの区別はつく。ボトルに触って分かるマークがあるから(って聞いたことがある…たしか)。でも、間違ったとしてもたいして害はないんじゃないの? 同じ白い液体でもミルクは間違って腐ってるの飲んじゃったりすると大変。でも、ミルクの賞味期限なんかは印刷してあるだけで、目の見えない人には分からないじゃない。かといって日付を突起で示したパッケージ(ちなみにイギリスの牛乳は紙パックじゃなくて大体こんなボトルに入ってる)をそれぞれ用意する訳にはいかない。そこで、ミルクのボトルに指で押してつぶせる突起を7つ(曜日の分)作っておく。で、お店の人が棚に並べる時に、「今日は○曜日」とかいって、その一つをつぶしておく。そうすると買った(目の見えない)人は、後で「あ。○曜に買ったミルクね」と分かる。お店の人がやってくれなかったら自分で買った時にやってもいい。
う〜ん、われながら苦し紛れ感があってイマイチ。反応もイマイチ(苦笑)。
しかし、exercise が必要だつっても、ちょっと何が求められてるのか見失ってるカンジ。「みんな、枠にはまっていてつまらない」「Royal College でやるんだからもっと新しい発想が欲しい」「パッケージとは何か、プロセス全体を考えろ」「現実的すぎる、ただパッケージデザインをやりなおした、みたいなのはいらない」「poetic なものとかもアリだよ」とか、言われるんだけど、何を求められてるの? デザインって何? ぶっとんだことやれって言われても、どこまでがアリで、何に価値がある(と、少なくともここでは思われている)の?
…と、ちょっと悩んでいたトコロに、忙しくてこれまで来られてなくて今日始めて来た Jerszy Seymour にチュートリアルを受けた。スゴく、人が良さそうな感じで、いつもニコニコしてる人っていうのが第一印象(有名なデザイナーだったんですね、後で知りました♪)。毎週、誰かにチュートリアルは受けるんだけど、今回が初めて(!)すごく有意義だった。このヒト、すごい(あたりまえ?)。僕のアイデアからいろいろ話を広げてくれるんだけど、それが面白い。曰く「新鮮なものが腐っていくっていうのはどういうコトかっていうにに注目すれば?」「腐ってるかどうかの○×じゃないはず、その中間の表現が面白いんじゃないの?」「fresh!, interesting, kinky, bizzare, rotten, dead, とかね、例えば。こりゃちょっとリスキーだなあとか(笑)」などなど。で、「君のデザインに足りないのは aesthetic だ。今回ので言うと、 aesthetic of 'fresh to rotting' とか、aesthetic of transformation みたいなモノだ」と。 で、最後にこう、「でも気をつけないといけない。aesthetic と joke は違うんだよ」。
ま、そう言われてもどうすればいいかはよく分からないけど、Jerszy は一緒に話しているだけで、すごくポジティブな気分にさせる、エネルギーを発してるような人で、なんか一瞬何かが分かったような、そんな気がした。正直、何が求められてるのか、何がいいのか分からなくなってきていて、テンションも下がっていて、この課題もなんとかこなせればいいかな、ぐらいに思ってたけど、ちょっとヤル気が出た♪
しかし、aesthetic つまり、アートな部分、ってことだよね。僕はデザインはソリューションだと思うんだけど、その中にアートな部分が求められるのは、やっぱり豊かになって、「必要」「便利」だけでは差異化したり、高付加価値にできなくなってきてるんだと思う。特に、製品としてすで成熟している furniture や日用品のデザインやってる人にとっては。人は豊かになると、アート(=脳への刺激)を求めるみたいだし。個人的にはそんな「成熟商品」をさらに付加価値ってよりも、新しい製品を考えたいけど、どんなモノもいずれ成熟していくから、デザイナーにとっては重要な要素なんだろう。中でも RCA なんかはそのへんをスゴくうまくやっている気がする。アートの要素を加えてデザインを差異化するとか、スターデザイナーをつくるとか、furniture みたいな成熟したマーケットでアートを武器にうまくサイクルを作ってる気がする。中でも特にこの design products はそう、アートな部分や個性をすごく要求されるし、おそらくこの中からも誰かスターデザイナーが生まれて(もしくはつくりあげられて)いくんだろうな、と思う。しかし、その前提は、「スキルやテクニックはあるんだよね、当然」ってカンジ。(いたいっ)
「それいいかもね。作ってみれば」(「どどど どうやって作るんですか?」)って感じだ。作り方を教えてくれるんだと思っていたら大間違い。それは自分でなんとかするものらしい。で、気づいたら、まわりではいろいろ作ってる人もいる。木材、金属、アクリル、ガラス、樹脂、モールド、旋盤、エレクトリッック、センサ、CAD、… やっぱエラいわ、このヒトたち。
最近のコメント