冬休み中に完成してたはずのJMプロトが遅れ気味。意外なところでハマった。
「安い中古パソコン入手」。
とりあえず、安い中古PCを見つけて、当面の開発環境&部品再利用&バラして組み込み、とか考えてたんだけど、なかなかうまくいかず…。Eur○PCは3回目の購入手続きもNG。どうなってんだろ? Webで注文すると、ちゃんと"Thank you for ordering"なんてOrder Confirmation mail が来るんだけど、一週間たっても配達されず。電話で問い合わせろってことだったので電話すると、自動応答と格闘の末ようやくたどりついたオペレーターは、「私は分からない。とりあえずBargainBuys365にメールしろ」と。なんだ BargainBuysって? …と、思いながら何度もスペルを確認してメールしたんだけど、そのアドレスはもう無効になってる様子。
…。あ〜やだ。
で、関係ありそうなメールアドレスにかたっぱしからメールしてみると…(スパマーか?オレは?(笑))。
「クレジットカードが受け付けられなかったのでキャンセルされました」
早く教えてくれ〜!それを!
で、今度はクレジットカード会社に電話。「問題ありません」
以下、こんな感じで繰り返すこと3回。1ヶ月近く過ぎてしまった…(泣)。
もうホントにやだ。
で、今日は同じPlatformのDancanに教えてもらった店に行って見た。
「あ〜、中古PCか、たしか Tottenham Court Road から New Oxford Street を行くと、左側に、なんつったかなぁ、黄色い看板で行けば分かると思うけど、あそこが安いんじゃないかなぁ」
っていう非常に有益な情報を頼りに、見つけたのが"Morgan"。う〜ん、でもなぁ、中古のIBM PC(Celeron600)で£169! たかっ! (Eur○PCで買おうとしてたのは同じぐらいで£95)。
しかたないので、ロンドン一の電気街(ホントか?!)Tottenham Court Road 周辺を歩き回って探してみる。で、ちょっと脇に入ったトコロにあったちょっとアヤシげな雰囲気を醸し出している店が、写真の"YoYoTECH"。一応、べアボーンPCとかパーツとかも売っててアキバ(あんまり行かないんだけど…)ぽい?
う〜ん、でもたいして安くはないな(てゆか中古とかないし)。
で、あきらめた。
今日も無駄足だった…(泣)。
仕方ない、パーツ買って組み立てよう。 パーツから組むと高くつきそうだから、プロト兼開発環境は中古PCにして、本番は中古PCのパーツ流用しながらパーツから組もうと思ってたんだけど、最初からパーツで組もう。開発環境はなんとか工夫するとして…。うちに帰ってさっそくPC WorldのComponent Shop で注文。
性能はあんまり要らないから、マイクロATXでグラプィクス内蔵チップセットで安いのを。キーボードとマウスはamazonで中古を。HDDは手元にあった(内蔵HDD交換して余ってたバックアップ用)2インチ6G(60Gじゃなくて…)を。
しかし、amazonってやっぱり、ちゃんとしてていいなぁ。Webのインターフェイスとか、その後のメール通知とか。安心できる。Webサービスとかってやっぱりユーザーインターフェイスとカスタマー対応だよなぁ。いくら安くてもアレ(↑)じゃなぁ…。時間が貴重なのに、1ヶ月も無駄にしちゃってたら多少安くても意味ない!
しかし、こういう部分を洗練させるには蓄積が必要なんだろうなぁ。Webショップも最初の頃、価格が唯一の差異化要素で安売りしかない、みたいに言われた時期もあったけど、amazonってエラいね、着実にユーザーエクスペリエンスを洗練させて来たんだよねぇ。今や強力な差異化の要素だよなぁ。同じような技術を使っても簡単には追いつけなさそうな部分を感じる。
これもサービスやシステムやソフトウェアやユーザーインターフェイスのデザインだと思うんだけど、個別の製品デザインってその製品だけだったり、マネされ易かったりするけど、こういう蓄積して成長させていく系のデザインは、簡単には追いつかれない差異化要素、資産になるよなぁ。
特にソフトウェアって知的成果物の結晶みたいなモノだから、使い切りで作り直すんじゃなくて、長いロードマップを持って結晶が成長するように育てていければ(小学校の頃の理科の実験でやった塩の結晶みたいに♪)、強力な差異化要素、価値ある資産になるんだなぁ、と。 iTMSや、mixiや、はてなや、(例えばGoogleのような)特別な要素技術を持ってる訳ではないトコロでも(オレが知らないだけかも知れませんが)、「結晶」が成長していってる感じ。これって近道はなかなかなさそうだから、早く初めて長く育てないと、だよなぁ。
結晶化して成長させていくにはソフトウェアの基本設計や実装品質も大切だと思うんだけど、ここでコードとして結晶化されていってる「価値」は、仕様っていうかノウハウっていうかコーディネイションっていうかデザインっていうか…、「技術」とはちょっと違うものだよなぁ(技術も含むんだと思うけど)。
ブランド価値が企業のカタチのない資産と考えられるのは一般的になったみたいだけど、こういう知識が結晶化したようなコードもこれから重要なカタチのない資産になるんだろうなぁ。
ただコードが面白いのは、それを維持して成長させていくためにはその触媒の役割をするヒトが重要で、誰でもいいって訳ではなくて、そのコードを育ててきたヒト、受け継いできたヒトが必要なところかも。そう言う意味では、知的成果物の結晶化はコードととしてだけ起こっているんじゃなくて、半分はコードの中に、もう半分はそれを育てるヒトの中に、起こるんだな、と。
それは暗黙知のようなもので、これまでのソフトウェア・プロジェクト・マネジメントが、いかに属人性を排して生産過程の不確実性をコントロールするか、っていうのに価値を置いてきんだと思うけど、これまでのようにこの結晶化の触媒を形式知化しようとして、大量に仕様書書いたりしても、なんか結晶が曇って輝きを失っていきそうで…。もっと違うやり方なんだろうな、と思う(XP? う〜ん…アリかもしれないけど…。)。
デザインも最初に決めて終わり、じゃなくて、ずっと成長していくような…(これをデザインって呼ぶのにはちょっと違和感があるけど…)。
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