Final Show開幕。
な、なんとか間にあったかも…。キビしかったぁ。ひさびさホントにツラかった。昨日は30分しか寝てないし(服着たまま!)、その前の日も2時間くらい…。その前も…。
どうしてもモデルのクオリティが上がらなくてくじけそうだったり…。「一応、RCAの卒制だからね。ある程度きっちりつくらないとね。世界でも一番レベル高いって言われてるし…」とか言うのを聞いて、なんだかいる場所を間違ったんじゃないか?>オレ、とか思ったり。Show前日の明け方4時になってもセッティングできてなくて、もうセッティング間に合わないんじゃないの?!もうクタクタだし体力的にもムリかも〜、とか思ったり(写真(右)は前日の明け方、脚立の上から、写真(左)は5時にはすっかり明るくなりはじめるロンドン、家に帰る途中)。
でも、そのたびに誰かが励ましてくれたり、助けてくれたりしてなんとかたどりつきました。
今朝は7:30から rector's breakfast (学長その他、エラい方々が来て、軽食がふるまわれる)、press view(メディア関係の方が来る)、そして夜の private view (シャンパンなんかを片手に関係者のみ)。いやぁ、よかったぁ、間に合って。ホントに。
ちっちゃいスペースだけど、一応、問題なく動いてくれていて安心(こういうインタラクティブものって展示するのキビしいんだよね…)。お〜。ちょっと感慨深い。
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まずは、レーザーポインタをつかったコントロールシステム"point it"。
レーザーモジュールを組み込んだリングは、SLA(ってなんの略だったっけ?)を使ったラピッドプロトで作成(ちょっと出力が弱いのと、電池が持たないのでデモは普通のレーザーポインタで)。
そして、ターゲット(detector & indicator)を組み込んだ、wall light。240Vを直接切り替えるのは危険だし、面倒なので、実は12Vの電球をrelayで切り替え。
アダプタ。extension cable タイプとplug adapter タイプ。ホントはこれに何かつないでデモする予定だったけど、間に合わず…。
結構ウケはいい(特に男性♪)。意外とちゃんと狙えるし、なんか楽しいんですよ。オモチャみたいだけどね。でもマジメに考えると、「デバイスとの接点が『目に見える』ことの可能性」なんだけど、それは、またあらためて…。
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そして、JMプロジェクト改め"memories"。coffee table に記憶を喚起する浮かんでは消えるイメージ。gloss仕上げ(ホントはもうちょっと艶を落としたかった…)のveneered wenge のテーブルトップと、stainless steel のアシ。正方形のディスプレイとタッチスクリーン。イメージはユラユラと浮かびあがってはまた沈んでいく。触れるとすこしズームしてそこにとどまる。
これはやっぱりそこにいて説明しないと理解されないけど、話すと面白がってくれる。意外に女性(特に年配の…意外)にウケたりして。
メール添付画像をオンラインのDBに送って、テキストから抽出したキーワードと、画像を貯める。タッチパネルのアクションと、キーワードの関連から、重みづけや関連づけ(けっこうテキトウ♪)をして、なるべく良さげな順で表示する。キーワードを使ってflickrから、新しいイメージをとってくる。日本で(奥さんが)ケイタイでとった写真を表示する。
技術的には難しいコトではないけど、普通の人には「すごい〜!」って思えるみたい(ま、実際できてること以上にスゴいのを想像しちゃってるんだろうけど…)。
年配の女の人が、かなり気に入ってくれて「あたし欲しいわ〜コレ、ずっと見てたいわ〜」とか言ってくれて、友達を呼んできて、いかに素晴らしいかを説明してくれてたのは、ちょっと嬉しかった。でしょ?って感じ。
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ま、とにかく。よかった。ここまで来ちゃった。
来ました、ここまで。Royal College of Art の Final Show まで。ホントに遠かったような、あっと言う間だったような…。前に木を切って工作したのは中学校の技術の時間(ちっちゃい本棚!)。その次がいきなり天下のRCAのFinal Show! ある意味、無謀でした。滅茶苦茶でした。身の程知らずでした。いろんな人に迷惑もかけたかも。いろんな人に助けてもらって、お世話にもなりっぱなし。何やってんだか分からなくなったり、自信をなくしたり、大変だったことも多かったけど、よかった、今、ここにこうしていられて…。
他の2年生の作品に比べると(比べるのも申し訳ないが)ぜんぜんダメなんだろうけど、やりたかったことも達成できた訳じゃないし、間に合わなくてできなかったコトもいっぱいあるけど、まあ、今日は、今日のトコロは、良しとしよう。よく頑張ったと、自分で思っておこう。
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private viewが終わったのは夜の10時すぎ。みんなはそのままbarへなだれ込んだみたいだけど、僕はもうホントにフラフラだったので、なんとか部屋にたどり着いて、気づいたら次の日だった。灯りも点いたまま、窓も開いたまま、服も着たまま(またか…)。ま、最後の仕事にはふさわしいエンディングかも♪
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